|
正統な精神分析療法とは、週に何回かの面接の際、自由連想法というやり方で、患者さんの想起する話の内容やその時の態度や振る舞い、さらには、治療者に対する感情などを手がかりとして、患者さんの心の奥に潜む無意識を探っていき、それまで気がつかなかった心の奥底の、衝動や願望を意識化させ、そのことにより、無意識によって支配されていた存在を脱して、病気から解放させるというものです。
しかし、外来における、自己臭症、多汗恐怖への正統な精神分析療法の応用は、多大な時間を必要とすることと、患者側の治療意欲と協力が必要なことなどで、実際には困難なことが多くあります。
それでも、精神分析的手技は、患者さんの過去の生活史や自己臭恐怖の契機となった無意識の動機や、対人・対社会関係などを明確化してあげることによって、患者の自己像をより客観的に判断する能力やセルフコントロールの能力をつけさせることにもなります。他の精神療法や薬物療法の補助療法として有効性があります。
また、患者さんの話や、訴えを真剣に時間をかけて聞いてあげるということは、医療の原点です。
その意味では精神分析的な精神療法は、ぜひ必要です。
|